イプシロン珈琲の店主が「コーヒーの楽しさ」を発信しています

そのブレンド、ちょっと待った!“美味しい配合”の考え方教えます

BLEND COFFEEの写真 Diary
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1. そもそも「ブレンド」ってなんのためにするの?

コーヒー好きなら一度は聞いたことがある「ブレンドコーヒー」。
でも、「なんでブレンドする必要があるの?」って疑問に思ったこと、ありませんか?

たとえば、シングルオリジン(単一農園の豆)にはその土地ならではの個性があるけれど、必ずしも毎日飲みたくなる味とは限りません。
だからこそ――
「酸味」「コク」「甘み」「余韻」など、それぞれの豆の良さを組み合わせてバランスを整えるそれが、ブレンドの一番の目的なんです。

さらに言えば、ブレンドにはこんな利点もあります。

「自分好み」を追求するには、ブレンドはまさに自由度の高い魔法のツールなんです。


プロが配合したブレンドコーヒーを買ってみたい人は、下にご紹介しています。

2. ブレンドを作る前に:目指す「味のゴール」を決めよう

さて、では早速ブレンドしてみよう!と言いたいところですが、
ちょっと待ってください。

ブレンドを成功させるには、まず「どんな味にしたいか?」というゴール設定がとても大事です。

たとえば:

ゴールが決まっていないと、どの豆をどのくらい入れたらいいのか、判断ができません。
逆に言えば、目指す味の方向性がはっきりすれば、ブレンド作業は一気に楽になります。


3. メイン豆を決める:全体の「主役」

ブレンドを作るうえで、最初に決めたいのが「メインとなる豆」。
これは味の方向性を決める軸となる役割を果たします。

たとえば:

このメイン豆をベースにして、次にサポート役の豆を加えていきます。


当店のブレンドのベースに使いやすいコーヒー豆のご紹介します。

コロンビア ウィラ スプレモ Qグレード
グアテマラSHB アンティグア Qグレード

4. サブ豆を選ぶ:個性を補う「名脇役」

ブレンドはチーム戦のようなもの。
主役を引き立てるための「名脇役」も必要です。

たとえば、エチオピアのように酸味が際立つ豆に対しては、苦味やボディ感を持つスマトラやマンデリンを足してみる――。
あるいは、後味に甘みを加えたいなら、コロンビアを少量ブレンドする、など。

ここでポイントになるのが、「足し算じゃなくて、引き算で考える」こと。

つまり、あれもこれも入れると味がぼやけます。
あくまで「主役を活かす」ために、控えめに補強するイメージが大切です。

サブ豆に使いやすいコーヒー豆のご紹介

5. 配合比率の基本とコツ

いよいよ配合です。ここでは、基本の考え方をご紹介。

🔸よくあるブレンド比率例:

※もちろんこれは一例。ですが、まずはこれをベースに試してみて、後から少しずつ調整していくのがおすすめです。

🧪ちょっとした工夫:

このように、味の「足りない部分」を見つけて、そこを埋める発想で調整していくと、まとまりが出てきます。


6. テストとフィードバックが命

ここで一つ大事な話を。

ブレンドは「やってみないとわからない」部分も多いです。
なので、配合したら必ず 実際に淹れて飲んでみること

そのうえで、メモを取りましょう。

試作して→飲んで→微調整。
この繰り返しが、ブレンドの腕を磨く最短ルートです。


7. 最後に:自分だけの味を楽しもう

自分でブレンドを作る楽しさは、なんといっても「唯一無二の味」に出会えること
しかも、意外にも自分好みの味は、市販のブレンドよりも簡単に作れてしまうこともあるんです。

気負わず、まずは一杯分から。
お気に入りの豆を2種類だけ混ぜるところからでも、十分楽しめます。


✅まとめ:今日からできる!ブレンドの第一歩


というわけで、「ブレンドコーヒーって難しそう」と思っていたあなたも、
今ならちょっとやってみたくなっていませんか?

まずはお気に入りの豆を2種類。
おうちブレンド、始めてみませんか?

プロが配合したブレンドコーヒーを買ってみたい人は、下にご紹介しています。

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