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コーヒーのトレンドは“浅煎り”!その理由に納得!

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浅煎りってなんで流行ってるの?

ここ数年、「浅煎りコーヒー」が注目されていますよね。
「苦くないコーヒーが好き」「酸味がフルーティで美味しい!」なんて声、聞いたことありませんか?

でもちょっと前までは、「コーヒー=苦いもの」というイメージが主流でした。
それがなぜ変わってきたのか?今回は、浅煎りコーヒーが流行っている理由を探ってみたいと思います!


まず、浅煎りコーヒーってなに?

コーヒー豆は焙煎(ロースト)の度合いによって、大きく「浅煎り・中煎り・深煎り」に分かれます。

  • 浅煎り(ライトロースト~ミディアムロースト):焙煎時間が短く、豆の色が明るめ。酸味が際立ちやすい。
  • 中煎り(ハイロースト~シティロースト):バランスのとれた味わい。
  • 深煎り(フルシティ~):焙煎時間が長く、苦味とコクが強め。

つまり浅煎りって、”苦味よりも豆本来の風味や酸味を感じやすい焙煎”ということなんですね。


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人気の理由その①:香りと風味の豊かさ

浅煎りコーヒーは、豆が持っているナチュラルな香りや個性が際立ちます。

たとえばエチオピア産なら、ベリー系のような香りや紅茶のような風味が楽しめたり、
ケニア産ならグレープフルーツや赤ワインを思わせる酸味があったり。

深煎りにすると焙煎の香ばしさが前に出てきますが、浅煎りなら“素材のまま”を味わえるんです。


人気の理由その②:スペシャルティコーヒーとの相性がいい

実は、浅煎り人気の背景には「スペシャルティコーヒーの広まり」もあります。

スペシャルティコーヒーは、産地・栽培方法・収穫・精製などが丁寧に管理された、品質の高いコーヒー。
それだけに、素材の個性が豊かで「◯◯のような香り」といったフレーバーが明確に現れるんです。

これを活かすには浅煎りが最適。焙煎が軽いほど、繊細な風味が残りやすいからです。


「スペシャルティコーヒー」って、誰がどうやって決めてるの?

人気の理由その③:サードウェーブの影響

近年のコーヒー界には「サードウェーブ」というムーブメントがあります。
ざっくり言えば、「豆の個性を重視して、よりナチュラルに楽しもう!」という考え方。

この流れが、日本にも少しずつ定着してきました。
その結果、「苦味が少ない=良い」という新しい価値観が浸透してきたんですね。

ちなみに、サードウェーブ系のカフェやロースターの多くは浅煎り推しです。

少し寄り道すると、、、サードウェーブって???

コーヒーには「ウェーブ(波)」という歴史的な流れが3つあります:

1️⃣ ファーストウェーブ(第一次コーヒー革命)

  • 時期:19世紀後半〜1960年代
  • 内容:大量生産・大量消費。インスタントコーヒーや缶コーヒーが普及。
  • 特徴:安くて手軽だけど、味のクオリティは二の次。

2️⃣ セカンドウェーブ(第2次)

  • 時期:1970年代〜2000年代初頭
  • 内容:スターバックスなどのチェーンが登場し、エスプレッソやラテ文化が定着
  • 特徴:コーヒーに「体験」や「雰囲気」を求めるように。

3️⃣ サードウェーブ(第3次)

  • 時期:2000年代以降〜現在
  • 内容:コーヒー豆の産地・品種・農園・焙煎・抽出方法などを細かく追求

人気の理由その④:実は食後にも合う!

「浅煎りは酸っぱいから食後には向かない」なんて思ってませんか?

実は逆で、後味が軽い浅煎りは、重たい食事の後にぴったりなんです。
脂っこい食事の後に飲むと、口の中をリセットしてくれるような爽やかさ。
まさに、“締めの一杯”におすすめ!


でも……苦手な人もいる?

もちろん、浅煎りがすべての人に好まれるとは限りません。
「酸味が苦手」「コーヒーはしっかり苦くてなんぼでしょ!」という人も多いはず。

実際、浅煎りは淹れ方や豆の選び方によって“えぐみが出てきて、酸っぱーくなる”リスクもあります。

でも、正しく淹れれば「すっぱい」じゃなくて「フルーティで爽やか」になるんですよ!


どう淹れれば美味しいの?

浅煎りのポテンシャルを引き出すには、いくつかのポイントがあります。

  • お湯の温度は85〜90℃くらい(高すぎると酸味がトゲ立つ)
  • 挽き目はやや細かめ〜中挽きくらい(粗すぎると味がぼやける)
  • 蒸らし時間はしっかりとる
  • ハンドドリップがおすすめ(抽出の調整がしやすい)

最初は難しそうに感じるかもしれませんが、慣れてくると好みの味が出せるようになりますよ!


まとめ:浅煎りは“豆の魅力”をそのまま楽しむスタイル

いかがでしたか?
浅煎りコーヒーが流行っている理由、なんとなく見えてきたでしょうか。

  • 香りや風味が豊か
  • スペシャルティとの相性が抜群
  • 軽くて飲みやすい
  • 食後にも合う
  • そして“通っぽい”!

そんな魅力が詰まっているのが浅煎りなんです。

最初はちょっと酸味にびっくりするかもしれませんが、
一度ハマると「深煎りには戻れない!」という声も多いんですよ。

コーヒーの新しい世界を知る入り口として、ぜひ試してみてくださいね。

おいしい浅煎りコーヒーのご紹介

エチオピア・シダモG1・ナチュラル ダテ農園

ゲイシャ・ナチュラル ガニチ農園

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