コーヒー豆によって味が違うのは大きく以下の3つが要因であることがわかります。
・ 品種による味の成分の違い
・ 生育環境による味わいの違い
・ 豆の精製方法による味わいの違い
私たちが日々楽しんでいる一杯のコーヒー。そのコーヒー豆にはブラジル産、モカ、マンデリン、エチオピア産などいろいろあり、それぞれ味わいが全く異なります。それは、コーヒー豆の品種、生育環境、精製方法が影響しています。
今回は、コーヒー豆の味わいがこんなにも変わる理由がわかるよう、どのようにして作られているのかをご紹介します。
コーヒー豆には品種がたくさん! 品種違えば味違う!
コーヒー豆はコーヒーの木の種なんです
コーヒー豆は、コーヒーノキと呼ばれる植物の実の中にある種子です。
この種子を焙煎することで、私たちが普段飲んでいるコーヒーの香り高い味わいが生まれます。
コーヒーノキは、熱帯の温暖な気候を好み、標高の高い地域で栽培されることが多いです。
コーヒーの木と果実
なぜ、多くの品種が? コーヒノキの品種改良
コーヒーの木といっても、品種は、さまざま。
お米で言ったら、コシヒカリやササニシキといったように、コーヒー豆も品種改良されていろんな品種があります。
アラビカ種なんかは聞いたことがあるかもしれません。これは、コーヒー豆2大品種のうちの一つです。
スペシャリティコーヒーの珈琲豆は、アカビカ種からの派生のものが多くあります。
品種が違うと味が違うんです。
コーヒー豆も品種改良されてきたんですね
はじめはたくさん採れるように、育ちやすいように品種改良されて
よりおいしいものをという改良もされていったんです。
面白い品種のご紹介
まずは。写真を見てください。
左の豆、すごく大きいですね
左の豆はマラゴジッペといって、「コーヒー豆の王様」や、
「エレファントビーン」と呼ばれていて普通の豆に比べてすごく大きいんです
これは、マラゴジッペという品種のコーヒー豆です。
マラゴジッペは、コーヒー豆の中でも特に大粒で、希少価値が高い品種として知られています。その独特の風味と希少性から、コーヒー愛好家にとっては憧れの存在となっています。
実は、この豆はコーヒーノキも大きく、収穫するときに丈が高いからとりにくいんです。なので、手間がかかるので農家さんは作りたがらないんです。しかも、病気にそんなに強くなく育てるのも簡単ではないそうです。そんな理由から、作り手が少なく希少価値が生まれてしまっているんです。
ただ、この豆は、甘くフルーティーな香り、なめらかな口当たり、爽やかな酸味など、他の品種にはない独特の風味を楽しめます。
なかなか、売っていないのですが、一度、トライしてみたい方は、下のリンクから買えるようにしておきましたので、ぜひどうぞ!
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栽培されている場所(標高や土)や気候で味が変わります!
コーヒーは、ブラジル、コロンビア、エチオピアなど、世界中の熱帯地域で栽培されています。栽培地域によって、土壌や気候、品種が異なり、コーヒー豆の風味も大きく変わります。
コーヒー豆の主な栽培地域や気候など
栽培地域 | 主にブラジル、コロンビア、エチオピア、インドネシアなど |
気候 | 熱帯の温暖な気候、年間降水量が多く、昼夜の寒暖差が大きい地域 |
育成期間 | 種をまいてから収穫までには、品種や栽培環境によって異なりますが、通常3~5年かかります。 |
収穫時期 | 熟した実の色は赤や黄色など、品種によって異なります。収穫時期は、通常1年に1回ですが、品種によっては年に数回収穫することもあります。 |
例えば、グアテマラSHBは、標高1350m以上のところで栽培され、厳しい寒暖差、豊富な雨量、火山灰の土壌がおいしいコーヒー豆を育てます。
収穫方法(品質に影響します)
コーヒーチェリーと呼ばれる実が熟すと、収穫の時期を迎えます。収穫方法は、主に手摘みと機械収穫の2種類があります。
- 手摘み: 熟した実だけを一つ一つ丁寧に手摘みする方法です。品質の高いコーヒー豆を収穫することができます。
- 機械収穫: 熟した実だけでなく、未熟な実も一緒に収穫する方法です。効率が良いですが、品質がやや劣る場合があります。
精製方法によって味が変わります!
収穫されたコーヒーチェリーから、中の種子を取り出す工程を精製といいます。精製方法によって、コーヒー豆の風味や品質が大きく変わります。主な精製方法には、以下の3種類があります。
- ウォッシュト: 水を使って果肉を取り除く方法です。雑味が少なく、クリアな味わいのコーヒー豆になります。
- ナチュラル: 水を使わず、果肉ごと乾燥させる方法です。果肉の甘みが豆に移りやすく、フルーティーな風味のコーヒー豆になります。
- パルプドナチュラル: ウォッシュトとナチュラルの中間的な方法で、果肉の一部を残して発酵させる方法です。複雑な風味のコーヒー豆になります。
精製方法については詳しくは、別の記事でご紹介しています。(まだできていませんが。。。)
地域によって環境が違い、乾燥のさせ方も異なります
精製されたコーヒー豆は、水分量を11~13%にまで下げるために乾燥させます。乾燥方法には、天日乾燥、機械乾燥などがあります。
船で世界各国へ
乾燥させたコーヒー豆は、選別、包装された後、船で世界中のコーヒー焙煎工場へと運ばれます。焙煎されることで、生豆は私たちが知っているコーヒー豆へと生まれ変わります。
まとめ
コーヒー豆は、熱帯の太陽を浴び、人々の手で丁寧に育てられ、長い道のりを経て私たちの元に届きます。一杯のコーヒーを飲む時、その背景にある物語を想像してみると、より一層コーヒーが美味しく感じられるかもしれません。
品種が違うから
育つ環境が違うから
精製方法が違うから
コーヒー豆によって具体的に味がどう違うのかは次の記事でまとめていますので、続けてご覧ください。(まだですが。。。)
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